赤ちゃんに必要なベビー服の枚数とは？季節別・成長段階別にわかりやすく解説

2025.05.23

赤ちゃんを迎える準備の中で、多くの家庭が頭を悩ませるのが「ベビー服の必要枚数」です。初めての育児では、何をどのくらい揃えておけば良いのかわからず、ついつい不安になってしまうものです。しかもベビー服は種類が多く、季節や赤ちゃんの成長によっても必要数が大きく変わってくるため、「結局どれくらいあれば足りるのか？」という疑問は尽きません。この記事では、そんな「ベビー服必要枚数」というテーマに沿って、季節別、成長段階別、ライフスタイル別に詳しく解説していきます。

新生児期に必要なベビー服の枚数とその理由

新生児期は赤ちゃんがこの世に生まれて最初に過ごす大切な1ヶ月間です。この時期の赤ちゃんは、体温調節が未熟で汗をかきやすく、さらに吐き戻しやオムツ漏れも頻繁に起こるため、1日に何度も服を着替える必要があります。よって、洗い替えを含めた十分な枚数のベビー服が必要になります。

具体的には、肌着として短肌着や長肌着、コンビ肌着が必要で、それぞれ5〜7枚はあると安心です。さらに、外側に着せるツーウェイオールやカバーオールなども5枚以上用意しておくと、洗濯のタイミングがずれても慌てずに済みます。新生児は外出が少なく、家の中で過ごす時間がほとんどですが、家の中でも気温の変化や赤ちゃんの体調に応じてこまめに着替えるため、最低でも1日に2回、場合によっては3回以上の着替えが必要になることもあります。特に真夏や真冬の時期には、それぞれの環境に適した素材やデザインの服を選ぶことが重要です。

さらに見落としがちなのが、出産後に母体の体調が整わず洗濯が難しい日があることや、産後の生活リズムが整うまで頻繁な洗濯ができない可能性もあるという点です。そうした現実をふまえると、新生児期のベビー服は必要最低限ではなく、やや多めに備えておくことで心に余裕が生まれ、育児のストレスも軽減されるでしょう。

月齢に応じたベビー服の揃え方と必要枚数の変化

生後1ヶ月を過ぎると、赤ちゃんの体つきは徐々にしっかりしてきます。手足をよく動かすようになり、寝返りの兆しが見えてくる子もいるため、着せやすさや動きやすさを考慮した服選びが重要になってきます。生後2〜3ヶ月では、首すわり前の時期ながらも、服の汚れは依然として多く、1日1〜2回の着替えは当たり前。特に口からのミルクの吐き戻し、よだれ、うんち漏れなどで上も下も一気に汚れてしまうことがあります。

この時期には、前開きタイプのカバーオールや、上下つながったボディスーツが人気です。着替えさせやすく、オムツ替えもしやすいため、親にも赤ちゃんにも優しい仕様となっています。必要な枚数としては、肌着が6〜8枚、ウェアが5〜6枚あれば、洗濯の間隔が1〜2日空いても安心して過ごせるでしょう。毎日洗濯できる家庭であればもう少し少なくても大丈夫ですが、天候が悪かったり、予期せぬトラブルで洗濯ができない日を見越して、余分に用意しておくのが賢明です。

また、3ヶ月を過ぎるとよだれの量が急に増えてくるため、スタイ（よだれかけ）も5〜7枚あると便利です。スタイがないと服がすぐに濡れてしまい、体が冷えてしまう原因にもなります。肌着やウェアだけでなく、こうした小物の必要数も忘れずに考えておくことが大切です。

季節による必要枚数の違いと注意点

ベビー服の必要枚数は、季節によっても大きく変わります。春や秋のような気温が安定しない時期は、重ね着がしやすいアイテムを中心に構成するのが基本です。たとえば薄手の長袖肌着が6〜8枚、上に羽織れるベストやカーディガンが2〜3枚、ツーウェイオールやロンパースが5〜6枚あれば、急な冷え込みや外出時の対応がしやすくなります。

一方、夏場はとにかく汗との戦いになります。赤ちゃんは大人の2〜3倍の汗をかくと言われており、特に背中や首元、太もも周辺はあっという間にぐっしょり濡れてしまいます。よって、通気性が良く吸水性に優れた素材の肌着やウェアが必要です。短肌着や半袖のボディスーツが7〜10枚あると安心で、汗をかいたらすぐに着替えさせてあげられます。また、室内と外気の温度差にも注意が必要なため、冷房対策として薄手の長袖インナーやおくるみを1〜2枚加えるのが理想です。

冬は逆に、寒さへの備えが必要です。長袖の肌着を5〜6枚、厚手のカバーオールを3〜4枚、さらに外出時に使うジャンプスーツやフリース素材のアウターが1〜2枚は欲しいところです。加えて、靴下、帽子、手袋などの防寒小物もそろえる必要があります。重ね着が基本になるため、1日あたりの着替え枚数は減るものの、洗濯や乾燥に時間がかかることを考えると、多めに備えておくことが推奨されます。

洗濯頻度によって必要枚数が変わるという現実

ベビー服の必要枚数を考えるうえで、最も現実的で見落としやすいのが「洗濯の頻度」です。毎日洗濯をして乾燥まで完了できる環境にある家庭と、数日おきにしか洗濯できない家庭とでは、必要な枚数に大きな差が出てきます。たとえば毎日洗濯をしている家庭であれば、肌着類は4〜5枚、ウェア類は3〜4枚あれば充分回せますが、2〜3日おきにしか洗濯しない場合はその倍以上の枚数が必要になります。

また、雨の日や曇天続きで自然乾燥が難しい季節には、洗濯物が乾かず、次の日の服が足りなくなってしまうというケースも珍しくありません。そうしたリスクに備えて、1〜2日分の余裕を持った枚数を用意しておくと安心です。乾燥機を導入しているご家庭であっても、ベビー服の素材によっては乾燥機の使用が推奨されないものもあるため、素材の確認とともに適切な乾燥方法を把握しておくことも重要です。

ベビー服は買いすぎ注意！賢い揃え方と失敗を防ぐポイント

出産準備の買い物では、つい「赤ちゃんのために万全にしてあげたい」と思い、ベビー服を大量に購入してしまうことがあります。しかし現実には、買ったはいいけれど「サイズが合わなかった」「着せる機会がなかった」「好みに合わなかった」といった理由で着ないまま終わる服も多いのです。特に新生児〜3ヶ月の間はサイズアウトのスピードが非常に早く、1〜2ヶ月で全く着られなくなるケースも多々あります。

そのため、最初から大量に揃えるのではなく、必要最低限の枚数を確保した上で、実際の生活を通じて様子を見ながら買い足していくスタイルが合理的です。また、育児用品店でのセット販売よりも、ユーズドやリユース品、フリマアプリなどを活用すれば、費用を抑えながら必要枚数を調整することも可能です。知人や親族からのお下がりを受け取るという選択肢も視野に入れておくと、経済的にも気持ち的にも負担を減らすことができます。

まとめ：ベビー服の必要枚数は「赤ちゃんと家庭のペース」で決めるのが正解

赤ちゃんのために何枚のベビー服が必要なのか。この問いに対して一概に「○枚」と断言するのは難しいのが現実です。それは、赤ちゃんの成長スピード、季節、家庭の生活スタイル、洗濯の頻度、外出の有無など、多くの要因が絡み合っているからです。だからこそ、最初からすべてを完璧に準備しようとせず、変化する状況に応じて柔軟に対応する姿勢が、育児を円滑に進める鍵になります。

「足りなくなったらどうしよう」と不安になることもあるでしょう。しかし、今は通販やリユースの環境が整っており、必要になった時に必要な分だけをすぐに手に入れられる時代です。焦らず、赤ちゃんと一緒に自分たちに合った枚数とスタイルを見つけていくことが、最も合理的で、満足のいくベビー服選びにつながるはずです。育児のスタートを気持ちよく切るためにも、「ベビー服必要枚数」というテーマを通して、生活に寄り添った準備を進めていきましょう。